1. キャリア理論の学習とその魅力
キャリアコンサルタントの養成講座では、数多くのキャリア理論を学習します。その多くは学科試験対策として深く掘り下げることになりますが、どの理論も「確かにそうだ」「自分の過去を振り返っても思い当たる節がある」と思えるものばかりです。
数ある理論の中でも、私が特に面白いと感じ、興味深く読み進めたのが、ジョン・クルンボルツ博士が提唱した**『プランド・ハップンスタンス・セオリー(Planned Happenstance Theory)』**です。
日本語では**『計画された偶発性理論』**と呼ばれます。
2. 「偶然」を味方につけるという発想
この理論を簡単に言うと、**「キャリアは偶然に左右される」**ということです。 キャリア構築は、あらかじめ用意周到に準備された通りに進むわけではありません。むしろ、予期せぬ出来事やチャンスを見逃さないこと、そして変化し続ける環境や社会に対して、柔軟に準備をしておくことが重要であるとしています。
偶然の出来事を自らのキャリアに活かすために、クルンボルツ博士は以下の**「5つのスキル」**を挙げています。
- ① 好奇心: 新しい学びに対して心を開く
- ② 持続性: 失敗に屈せず、努力を続ける
- ③ 柔軟性: 変化を拒まず、取り入れる
- ④ 楽観性: 「きっと達成できる」とポジティブに考える
- ⑤ 冒険心: 結果がわからなくても、行動を恐れない
3. 思い通りにいかない時こそ、チャンス
高校・大学受験、就職活動、入社後のキャリアプラン……人生において「思い通りにいかないこと」は多々あります。 そんな時、悲観的になって投げやりになったり、「もう無理だ」と諦めてしまったりすれば、そこで成長は止まり、豊かな人生を歩むことが難しくなってしまいます。
想定外の出来事が起こったとしても、それを「チャンス」と捉え、積極的に行動することでキャリアが広がる。この発想こそが、現代のキャリア形成において不可欠な視点ではないでしょうか。
4. 私の起業と「偶然の連続」
私自身、昨秋に起業しましたが、計画通りに進むこともあれば、予定通りにいかないことも多々あります。しかし、『予定外のことが起きた』、『あるいは予定していたことが起きなかった』、だからこそ取った行動によって、新たな出会いが生まれ、先日も思いがけないきっかけからお仕事をいただくことができました。
振り返れば、私の人生も偶然の連続です。恩師、先輩、同級生、同僚……。必然ではなく、偶然の出会いが積み重なって、今日という日に繋がっているように感じます。
構えていてもどうにもならないことはあります。だからこそ、偶然が起きても、起きなくても対処できる「5つのスキル」を身につけておくことが大切なのです。
最後に:キャリアの8割は偶然で決まる
「キャリアの8割は偶然で決まる」。この言葉にしっくりくる方は多いのではないでしょうか。
キャリアコンサルタントの学びは、このように多角的な視点からキャリアや人生観を見つめ直す機会を与えてくれます。ご興味がある方は、まずは養成講座の説明会に参加されることを心からお勧めいたします。