【人事制度】完成までの道のり、最後は新人事制度の社員説明会、そして皆様の同意
制度設計は複雑に噛み合う「歯車」
人事制度の連載、第2弾。今回は設計の舞台裏から、本運用までの総仕上げをお話しします。 人事制度は、大きく分けて「等級・評価・賃金」の3つ。これらは独立しているのではなく、複雑に噛み合う歯車のように連動させるのが鉄則です。しかし、その構築プロセスは、まさに「難題」の連続でした。
1. 「脱・年功序列」への挑戦とシミュレーション
特に時間を要したのは、「基本給」の刷新でした。 属人給から脱却し、若手社員に手厚い「年齢給・勤続給」のテーブルを作る。現場の納得感と会社の原資のバランスをとるのは、至難の業です。専門家の先生と何度もシミュレーションを繰り返し、ようやく「これだ!」という答えが見えてきました。
2. 「成長支援会議」:制度に魂を吹き込む1日
ついに完成した制度に「魂」を吹き込むのは、役員を含めた全関係者が集まる「評価者会議」でした。 リーダーたちが社員一人ひとりの良いところに目を向ける「良点フォーカス」の訓練。四半期に一度、年4回のこのプロセスを泥臭くやり抜いたからこそ、制度に太い一本の筋が通りました。私たちはこの会議を、敬意を込めて『成長支援会議』と呼んでいます。
3. 全国30店舗の巡回:移動距離が信頼を生む
最後を締めくくったのは、全国の店舗を巡回する「全社員説明会」でした。 私は関東、関西、中四国の30店舗強を自ら回りました。現場の空気の中で、一人ひとりの顔を見て、新しい制度が「何のために」あるのかを、自分の言葉で直接伝える。
それは、会社が社員の「将来価値」をどう信じているかを説く、真剣勝負の時間でした。結果、全社員から新人事制度に対する同意書をいただくことができました。
「新幹線の移動中も、修正作業や説明資料の確認に追われました。そんな過酷な状況下でも、打ち心地が良く頑丈なPCという相棒がいたからこそ、最後までやり遂げられたのだと感じています。」
結局、面倒臭いことをやるのが人事です
全ての巡回を終え、帰路の新幹線で泥のように眠りに落ちたあの安堵感は、今でも忘れられません。 結局、面倒臭いことをやるのが人事です。制度という「ハコ」を作るのは仕事の数パーセント。本当に大変で、本当に面白いのは、その後の「運用」にあります。運用については、またの機会にお伝えさせていただきます。







